パーソナルアシスタント町田
vol.135 2018.6 発行

<第135回> 東京レインボープライドに行ってきた
                                             ~セクシュアルマイノリティーということ~ 前編

皆様、お疲れ様です。三井です。
 今回のコラムですが、いつもの書き手ではなく、異なる書き手に執筆依頼をさせていただきました。当社の事務局スタッフも利用者も身体障害を負った当事者が多く、コラムもまたそれとなく身体障害に標準を置いたものが多いのですが、今回のコラムでは全く新しい題材について執筆していただきました。
 とても新鮮で面白い内容でしたので、内容量を圧縮するのではなく、2回分に分けさせていただきました。是非今月、来月と合わせてお読みいただけましたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

-Happy Pride ! (ハッピープライド!)
 沿道から明るく掛けられるその言葉は、私を「独りじゃないよ」と勇気づけてくれました。
 2018年5月6日、代々木公園。東京レインボープライドの最終日に行われたパレードの中に私はいました。レインボープライド、プライドパレード、レインボーパレード……こんな言葉を聞いたことあるよ、知ってるよ、と言う方はいらっしゃいますか?

 恐らく「聞いたことはあるけれど具体的にはどのようなことをしているのかわからない」と言う方が多いのではないでしょうか? でも大丈夫、レインボープライドは性的少数者、セクシュアルマイノリティー、のためだけのイベントではないですし、何しろパレードに参加したコラム執筆者ですら現地について初めて「こんなこともやっているんだ!」と目を丸くしたくらいですから。
 今回のコラム前編では、ごく浅くですが、セクシュアルマイノリティーに関係する用語の解説や、性を名乗ることの意義について書いていきたいと思います。小難しいパートになってしまうけれど、なるべくやわらかく書こうと思うのでお付き合いくださいね。
 きっと後編を読み終える頃には、あなたはすっかりレインボーな、虹色ダイバーシティ在住の素敵な人になっている、かもしれませんよ!?
 まず、セクシュアルマイノリティー(性的少数者)という言葉を聞いたことはあるでしょうか? LGBTとはそれぞれ、L(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシュアル)T(トランスジェンダー)の頭文字を取った言葉で、恐らく現在もっとも一般的にセクシャルマイノリティーを指す言葉として社会に浸透しつつある言葉だと思います。では、東京レインボープライドのイベントレポートの前に、少しだけ用語の説明をしましょう。少し堅苦しいかもしれませんが、なるべく簡潔にわかるように説明する努力をしますので、少しお付き合いくださいね。
 LGBT、最近よく聞くなあと感じる人もいるかもしれないし、今日初めて聞く人もいるかもしれないし、いやいや私の事じゃない、と思う人もいると思います。発音はエルジービーティー。レズビアン、バイセクシュアル、ゲイ、トランスジェンダーの頭文字を取っていて、性的少数者(セクシュアルマイノリティー)を指す言葉として使われています。

 セクシュアルマイノリティーと一口に言ってもLGBTの枠組みではとらえきれない人たちだってもちろんたくさんいるわけで、本当はこの言葉に嵌めて語ってしまうのも実はちょっぴり乱暴なのです。ですからこのコラムでLGBTという言葉がこれから出てきたら、同性愛や異性愛の枠組みだけではないセクシュアルマイノリティーもいるんだよ、ということを頭の中に入れておいていただけると幸いです。
 では、レズビアン、バイセクシュアル、ゲイ、トランスジェンダー、この四つの言葉はどうでしょうか。

 
     
  • レズビアンとは、自分自身の性自認は女性、恋愛対象になる相手が女性、の人たち。
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  • バイセクシュアルは、自分自身の性自認に対して、異性に当たる人も同性に当たる人も恋愛対象になる人たち。
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  • ゲイは、性自認が男性で、恋愛対象が男性の人。
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  • トランスジェンダーは、生まれてきた生物学的な性別と、性自認が一致しない人たちのこと。
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性自認、という言葉は、簡単に言えば「自分が望んでいる、名乗りたい性」ということになるでしょうか。私を例に出すならば、出生時の身体的な性別、染色体の性別は女性です。では性自認は、と聞かれると、女性なのですけれど。
 じゃあいいじゃない、と流さずに聞いて貰いたいのは、この女性という性を私は「名乗りたい」と思っているし「自分で望んでいる」ということ、つまり、他者から無理やり決められることなく自分で性を獲得していくというニュアンスが「性自認」という言葉にはあるのです。だから「女なんだからこうしろ」とか「そんなの女らしくない」という言葉を聞くと「私の性自認を私以外の人たちが、らしくない! こうすべきだ! なんて言うのはとってもおかしなことだし余計なお世話だわ」と思います。同じように、「レズビアンだから女の人しか好きになるわけない」とか「性別適合手術(性転換手術)を望まないなんてトランスジェンダーじゃない!」なんてこともないのです。

 そしてこれはなにもセクシュアルマイノリティーに限った話ではなく、すべての人類に言えることで「らしさ」を強要することはよくないということなのです。

感覚はつかめたでしょうか?

 次回は、筆者が東京レインボープライド2018で感じた空気や、イベントの詳しい内容などをお伝えしたいと思います。

お楽しみに。                             

(五嶋冴子)



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