パーソナルアシスタント町田
vol.133 2018.4 発行

<第133回> 距離感

ホームヘルパーという仕事は、利用者様の生活に入っていく仕事です。
利用者様の生活空間そのものに入っていく仕事ですので当たり前といえば当たり前なのですが、それに伴って難しくなってくるのがヘルパーと利用者様の距離感です。
今回は、様々な距離感のケースに当てはめて書いていこうと思っております。
よろしくお願い申し上げます。

まずは、ヘルパーと利用者様の距離感が遠い場合です。
距離感が遠すぎることは良くないという事に関しての問題点は容易に考えられます。
利用者様の事(障がい特性なども含めて)を理解しようとしない事やコミュニケーションを取ろうとしなければ、質の高い介助をおこなうことはできないのではないでしょうか。

では、距離感が近い事はどうでしょうか。一見距離感が近ければよいと思う事はたくさんあるかと思います。距離感が近ければ利用者様との信頼関係も構築しやすいですし、きめ細かい介助ができると考えられます。
ただ、距離感が近すぎることはトラブルの元であることが多く見受けられます。

何か介助をしていく中で何か問題があったときに利用者様の立場で物事を論じてその問題解決に介入するヘルパーの話をこの頃多く聞きます。利用者様の立場に立って物事を論じれることは素晴らしい事ですし、恐らく利用者様の事を考えてそうしているのだと思います。しかし、ヘルパーという立場で問題に対して介入する必要はないのではないでしょうか。
現場で解決できないような問題には、サービス提供責任者や事業所が介入せざるを得ない事がありますが、基本的には利用者様の生活なのだから利用者様の主体性を尊重して可能な限り利用者様自身が自己選択、自己決定をすることが理想です(これは当社の理念でもあります)。
問題解決についても同じことがいえるのではないでしょうか。距離感が近すぎることによって利用者様の主体性や自己選択、自己決定する機会を知らないうちに損ねているかもしれません。

また、問題に介入することによってヘルパーが責任を取らなければいけない事態を招くことも考えられます。
自由には責任がついてまわります。
利用者様が自己責任で物事を決めることには何の問題もありませんが、ヘルパーの責任で物事を決定してしまうと責任の所在の一部はヘルパーにあるという事になってしまいます。
このようなトラブルにわざわざ飛び込む必要性は無いのでしょうか。

では、適切な距離感を保ちながら働くためにはどうしたらいいのでしょうか。
人によって方法は様々かと思うのですが、利用者様はヘルパーを、ヘルパーは利用者様様をそれぞれ尊重するというのは有効なのではないでしょうか。
それぞれを敬う気持ちがあれば適切な関係が築けるかもしれません。
偉そうに言っていますが実はそのように相談役がおっしゃっていました。

皆さんは、適切な距離感を築くためにはどんな方法を思いつきますか。
機会があればぜひ教えてください!

まとめになるのですが、自分でコラムを書いていて、とても難しい事を言っていると思いました。利用者様とヘルパーの距離感は遠すぎてはいけないし、近いことはいい事だが近すぎて利用者様の主体性を損ねないように配慮して近づきすぎないように適切な距離感を取ることが必要。
この距離感を現実にしてみたらきっとすごく中途半端な距離ですよね。
皆様もぜひ適切な距離感で介助ができているかどうか考えてみてはいかがでしょうか。

次回のコラムもよろしくお願い申し上げます。


(三井)



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