パーソナルアシスタント町田
vol.140 2018.12 発行

<第140回> やっても良いミス

今回のコラムを担当する三井です。よろしくお願いいたします。
前回同様部活で教えてもらったシリーズになります。
 前回の「相手のミスを讃えない」と共にチームとして大切にしていたのが「ミスの質を考える」というものでした。もう少し?み砕くとやっても良いミスとやってはいけないミスがあるというものでした。

当時考えていたミスの分類はこんな感じでした。

やっても良いミス   ①チャレンジしておこったミス、②結果としてのミス
やってはいけないミス  ①繰り返すミス、②逃げるミス、③考えないミス

 やっていいミスとは、個人あるいはチームの生産性が上がるミスのことを指していて、やってはいけないミスとは、逆に生産性が低い、あるいは経験値としての価値の無いミスのことを指します。

 やってもいいミスについて共通して言える事はミスをすることによって成長に結びつくという点です。チャレンジしたミスはなぜミスが起こってしまったのか、成功するためにはどうするべきだったか分析し、次の機会にミスせず、成功へとつなげられる、いわば成長のチャンスです。このようなミスについては怒られることは無く、褒められる事すらありました。

②の結果として起こったミスについては、言い換えると結果には結びつかなかったミスです。球技で言うとチームでデザインしたプレーが実行できたのに最後のシュートは入らなかった時などです。しかし、場合によってはデザインしたプレーを実行に移せたこと自体がチームとして大きな武器になったとき、それはシュートを入れて点数を勝ち取ることよりもはるかに有意義なことだといえるかもしれません。ただ、結果も大事です。結果は結果として追い求める事もやはり大事だと言えます。何より結果は自信に結びつくという側面もあることを考慮するべきだと思います。

それでは、やってはいけないミスについて考えてみましょう。

①繰り返すミスについて生産性、経験値がないというのは当たり前の事です。すでに一回犯したミスしたことなので、原因も反省すべきこともある程度わかっている状況です。そのような状況下でのミスから学べるものは少ないですよね。どうせミスするなら違う事をしてミスするとか、できればミスを踏まえて取り組んだ結果ミスを犯した方が有意義だと思います。

②次に逃げるミスについてです。逃げるミスとはチャレンジできる場面でチャレンジしないミスのことです。中高生だったころの私が部活で一番犯したのはこのミスだったと思います。ミスを犯すことに対して恐怖を感じてボールを持ってもゴールすら向かずほかの人にパスを出す。私のことを守っていた人はきっと私に対して何の脅威も感じていなかったことでしょう。これもチャレンジすらしないという生産性、経験値の低いミスですね。

③最後に考えないミスです。考えないミスとはなにも考えずに反射的に体が動くままにプレーしたことによる結果です。天性の才能を持った人の中には反射的に行えることで解決できるのかもしれませんが、残念ながら世の中にそのような人はそんなに多く存在しません。このミスはなぜミスに至ったのかという考えられる根拠がないので反省することができないのはもちろん、チームプレーから逸脱することが考えられます。

 これらは、コーチの考えと私の解釈に基づくもので必ずしも正解とは言えないのかもしれませんし、これらをヘルパー業に置き換えるのは少し難しいかもしれません。 なぜならヘルパーとしてサービスを提供している以上、ミスが許されない場面が多いので、ミスは起こさないことが前提になると思うからです。そのため、質の良いミスならして良いという事にはもちろんなりません。

 ただし、ミスの質を考える事はプラスになると思います。介助中に何回も同じ注意を受けたり、何も考えずに介助を行ったりしても、ヘルパーとしての成長にはつながらないのではないでしょうか。

 我々は、できればミスしたくないと願うものの、どうしてもミスしてしまう生き物です。ただしミスは成長につなげる事も出来ます。その成長につなげられるミスとは何なのか、自らの仕事に当てはめて考えてみる、というのはいかがでしょうか。

次回のコラムもよろしくお願い申し上げます。


(三井)



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