パーソナルアシスタント町田
vol.128 2017.11 発行

<第128回> 車椅子とエスカレーター

 皆さんお久しぶりです。K.Oです。今回は、最近ニュースでも取り上げられたエスカレーター事故について書かせていただきます。

 今年7月に、商業施設内でご主人が車いすに乗った妻を押してエスカレーターに乗りバランスを崩して転倒をしてしまい、2人の後ろにいた女性が巻き込まれて出血性ショックで亡くなってしまったという事故がありました。

 まずは車椅子でのエスカレーターの利用に関しては法令的には禁止されてはいません。使用しないように求める表示はよく見かけますが、そこに強制力はありません。
 では、なぜこのような事故が起こったのでしょうか。この階には、エレベーターもありました。エスカレーターを使った方が早いという気持ちはわかります。しかし、エスカレーターで一緒に乗った人たちは、落っこちてきてしまわないか心配や不安になり、怖いと感じるかもしれません。実際にこのような事故が起こった後なのでそのように感じる人はより多くなるのではないでしょうか。

 エレベーターは、最近ではどこにでも設置されています。エスカレーターしかなく、使わざるを得ないという状況も少なくなってきています。しかし、エレベーターが混んでいると待つ時間がとても長くなることがあります。それは、優先的に使える人たち以外も優先順位を守らずに使っているからという理由もあるのではないでしょうか。

 では、私たちに使えるエスカレーターはないのでしょうか。
 調べてみたところ、日本には安全性が確保された車いす対応エスカレーターがあります。そのエスカレーターは普段は通常のエスカレーターと同じ動きをしますが、係員の方が「車椅子運転モード」に切り換えると、乗場ステップの3段または2段半がフラットになり、車椅子でそのまま乗れるスペースができます。利用する際は、最寄りの係員に申し入れると指示をもらえます。

 しかし、車いす対応エスカレーターが設置しいる駅を調べてみたところ、20駅に導入されています(2016年4月1日時点)。まだまだ数が多くはないのですが、これから先、台数が増えることによって我々の生活環境が良くなる期待が持てます。しかし、対応しているエスカレーターがあったとしても係員を呼び出す時間や準備をしてもらう時間があるので、急いでいる際は使用しづらかったり、後ろに乗っている人たちを待たせてしまったり気を遣ってしまうかもしれないです。

 一方で、エレベーターがなくエスカレーターと階段だけしかないところでは対応エスカレーターがあればとても助かります。

 これからは、皆さんの協力の元エレベーターは優先順位を守って使えば待つ時間も減るのではないでしょうか。私たち当事者にとって使用できる移動手段は限られています。本当にエレベーターを必要としている方の配慮をしていただけると助かります。逆に我々当事者としても、エスカレーターを利用することによって起こる危険性について今回商業施設で起こった事件から学ぶことも大切だと感じます。
 また、他のバリアフリー環境にも言えることですが、車椅子でも利用できることが多くなってきたその先に健常者と同じように利用できるようになることが目標になってきています。エスカレーターについても同じことがいえると思います。JRの駅のように安全性が確保されたエスカレーターがあっても駅員さんに動いていただかなければならない上、他の方のエスカレーターの利用を制限してしまいます。

今後さらなる利便性と安全性の発展があればよいなと感じています。〈KO〉



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