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vol.104 2015.11 発行

<第104回>戦う気持ち

久しぶりのコラムになるTAです。

先日、障害者スポーツ電動車椅子サッカーの全国大会が開催されました。
全国の予選を勝ち抜いた16チームが集まり行われた大会。
私の所属するチームも関東の予選を勝ち上がり出場しました。
しかし、残念ながら結果は4位。悔しい結果となりました。

全国に出場するチームとなると実力は拮抗しています。
その為、最後の勝敗を分けるのは本当に紙一重の部分になります。
それは、技術や戦術ではなく気持ちです。
それを初めて感じたのが、数年前の全国大会での試合でした。

準決勝で対戦するのは全国優勝を経験している強豪チーム。
戦前の予想では私たちのチームは厳しい戦いになると言われていて、正直私自身も戦う前から不安な気持ちがありました。
試合コートの入場時間になり、ふと横を見ると対戦チームが並んでいました。
「行くぞ!絶対勝つぞ!」
ものすごい気合いの入った声で選手を鼓舞する相手チームの監督。それに呼応するように気迫のある顔つきを見せながら大声を掛け合う選手たち。
正直驚きました。
もっと余裕でいるものと思っていたのが、まるで自分たちがチャレンジャーのような気合いの入れよう。
でも、このチームの強さはここなのだろうと気づかされました。

先日開催されたラグビーW杯に出場したニュージーランド代表(オールブラックス)は、国際試合の前にニュージーランドマオリ族の民族舞踊のハカを踊ります。
本来はマオリ族の戦士が戦いの前に戦意を鼓舞し敵を威嚇する踊りですが、現在では対戦する相手チームへの感謝と敬意を表する意が込められていると言われています。
意外な感じもしますが、だからこそ全力で相手に立ち向かっていけるのかもしれません。
W杯では優勝候補筆頭に挙げられていたニュージーランドでしたが、全ての試合でハカを踊り、気持ちのこもったプレーで次々と強豪を倒し見事W杯2連覇を果たしました。

どんなに結果を残し続けているチームでも、常に相手チームをリスペクトし、自分たちを鼓舞しながら相手にぶつかっていく。そこには余裕や油断という言葉はありません。
だからこそ長年結果を残し続けている。
試合で勝つためには技術も必要ですが、最後に勝敗を分けるのは気持ちの部分。
立ち向かっていく立場の自分たちであれば、尚更気持ちで負けてはいけない。
それを強く思った全国大会でのシーンでした。

今でも試合前は弱気になってしまいがちです。
でも、そのまま試合に入れば負けてしまいます。
どんな相手にも怯まず全力を出して戦う。
簡単なようで難しい、今の私の課題となっています。