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コラム

vol.63 2012.6 発行

<第63回>社員インタビュー 第1回:社長


こんにちは。社員インタビューの新コーナーを任せていただきました戸津です。
新人の私が読者の皆様と共に、パーソナルアシスタント町田についての知識を深めていくこのコーナー。記念すべき最初のインタビュー対象者は……、安藤信哉社長となりました!
どんな質問にも、滞りなく受け答えてくださった安藤社長。経営者視点で語られる会社の話など見所満載ですので、どうぞご覧ください。


はじめに、仕事の担当内容を教えてください

私の職種は有限会社パーソナルアシスタント町田の取締役社長、且つ事業所の管理者です。
仕事の内容は主に、戦略と、雑務と、調整でしょうか。
戦略とは、社長として格好よく言えば会社の経営戦略を構築すること。
雑務とは、社長としてルーティンワークではない突発的な仕事を引き受けること。
調整とは、管理者として仕事の割り振りを行うこと、を示します。

たとえば、初めての利用者さんからヘルパーを利用したいとのお問い合わせがあった際、そこに足を運んで、会社や事業所の説明をするんです。そのあと契約が成立すれば、適任と思われるサービス提供責任者に仕事を割り振って、利用者さんの対応をしていけるようにサポートする。それが私の調整の仕事です。
細かいことを言うなら、会計・財務の仕事もしていますね。

お仕事スケジュールをお聞かせください

突発性の少ない、財務についての話をしましょうか。
私は毎日のように帳簿をつけ、お金の管理をしています。
そして取引をしたらその都度、振り込みや支払い、税金の管理などをするんです。
1ヶ月のスケジュールで言うと、月の初めに税金の支払い。中旬には給与の振り込みがあって、月末には各種取引――税理士さんや、社労士さんなんかと、家賃などの取引先への支払いを設定――、他にも利用者負担金の入金チェックといった具合に、お金の支払いと管理は全て私が行っています。

他の社員との連携はどのように行っていますか

  管理者として仕事の割り振りをしているので、私は全体と連携していますね。
仕事が遅れているなと思ったところに人を振ったり、事務員が風邪を引いていたら他の人に頼んだり、バランス調整をするには連携することが欠かせません。

パーソナルアシスタント町田を立ち上げた理由をお聞かせください

理由は大きく分けて3つあります。
第1に、自己選択・自己決定のできるホームヘルプサービスの確立。
第2に、ヘルパーさんの社会的地位向上。
第3に、障害者の働く環境作り。
これらを達成させるため、私は会社を立ち上げました。

きっかけは支援費制度ができて、自分のホームヘルプサービスの時間を削減されたことにあります。私は大学院に行けなくなり、生きていくために障害者運動を始めました。
その中で他の障害者と出会い、障害者福祉を勉強しながら、優秀なのに働くことのできない障害者が多くいる現状を知ったんです。
 大学院で学んでいた経営学を生かし、会社を立ち上げたのはそんなときでした。

また一方で、当時の私が利用していた事業所ではヘルパーさんの離職率が高く、それを食い止めるための会社立ち上げでもありました。ヘルパーさんが辞めていく主な理由は、生活が安定しないからなので、当社では抑えた間接費をヘルパーさんの給料に回して福利厚生も充実させました。
ヘルパーさんの生活が安定すれば利用者の生活が安定すると考えたのです。

設立当初と比べ、パーソナルアシスタント町田に変化はありましたか

おごった言い方をすれば、私の能力を超えた会社になりましたね。これまではワンマンで、どちらかというと自分の能力で会社を動かしてきたという自負があったんです。
でも、今は人が育って、組織の能力が私の能力を遥かに上回ったと思います。会社の成長とはまさにそういうこと。ワンマンの会社から組織の会社になったんです。
相模原事業所ができたこの4、5月から、特に変化を感じていますね。
ちょっと寂しい気もするけど、大変良いことです。

これから実現させたいことはありますか

仕事上で実現させたいのは、先月オープンさせたばかりの相模原事業所を成功させることです。今後は町田だけではなく他地域に事業を展開して、多くの障害者が社会参加・就労参加できるようにサポートしたいと考えています。
私生活で実現させたいことは……、仕事のことで頭がいっぱいで……。豪華客船に乗って、世界1周旅行をしたいですね!

自立生活を目指す人たちにアドバイスをお願いします

自立した生活を送るには自己選択・自己決定をすることが大切です。
ですが、自由が利く分その選択と決定には責任が伴うわけで、自由だからと何でもかんでもやっていると周囲の人は去ってしまいます。
何事も、独りよがりの決定や、自己主張のしすぎではうまくいかない。
気の遣いすぎでもうまくいかない。
だから、自分である程度の規制をかけて生活していく必要があります。
ヘルパーさん、家族、仕事仲間など、他者との関係性の中に自由があるのだと踏まえた上で、自己選択・自己決定をしていくと、自ずと生活も良くなって自立生活が成功していくのではないでしょうか。

ヘルパーさん、利用者さんとはどのように関係を築かれますか

まずは相手の気持ちに立って関係を築くことですね。ヘルパーさんと利用者さんが対立するときって、お互い、自分の気持ちが強すぎたりするんです。
ヘルパーさんがAの立場、利用者さんがBの立場を取ったとき、どちらか一方に決めるのは難しいですよ。だからAとBを足してCにすればいい。弁証法のやり方です。
利用者さんとヘルパーさんが話し合ってセルフケアマネジメントしていくのがベストですね。
パーソナルアシスタント町田では、相互理解のための心得を作ったり、交流会を設けたりしています。

仕事をしていて楽しかったこと、苦しかったことをお聞かせください

楽しく感じるのは、うちの利用者さんが社会参加・就労参加を積極的にしてくれるようになったときですね。サポートしたかいがあったなあと思います。

苦しく感じるのは、利用者さんとヘルパーさんが対立して、その板ばさみにあったときです。双方の言い分を聞いて、調整をしなければならないですからね。

他の職場とココが違う! というものはありますか

なにより社会福利厚生を充実させています。
また、障害当事者が働く場所としてある程度の柔軟性があり、それぞれの障害の重さや生活に合わせられるので、私を含めて働きやすい職場だと思います。

休日の過ごし方を教えてください

外出先で美味しいものを食べるか、家で美味しいものを食べるかして、過ごしています。
ダイエット中なんですけどね。
あとは仕事の準備です。

お好きな本を教えてください

座右の書はダイヤモンド社から出ている『経営者の役割』(C.I.バーナード著)です。
難解ではあるけど、多くの示唆を与えてくれる良い本です。

最後に、次にインタビュー予定の三上さんを紹介してください

三上さんの肩書きは事務局長です。
私が戦略を練ったり、外回りをしたり、色んなことができるのも三上さんたち事務方がしっかりやっていてくれるからなんですよ。
事務の天才ですから、色々と聞いてみてください。


安藤社長、ありがとうございました。
次回のインタビューは二ヵ月後になりますので、皆様、楽しみにしていてくださいね!