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コラム vol.91 2014.10 発行

<第91回> 国際福祉機器展



先日、東京ビックサイトで開催された国際福祉機器展に行ってきました。
国際福祉機器展は、体が不自由な人の生活をサポートするために作成された、各国の福祉用具等が一堂に集まって情報発信する展示会です。
今年で41回目の開催で、私自身10年ぶりの福祉機器展。
会場である東京ビックサイトへは電車での移動。
新宿で乗り継ぎ国際展示場駅へ。
電車での移動の中感じたのは、昔よりも楽に電車移動できるようになったということ。
以前は、エレベータがない駅がたくさんあり、階段を大勢の人に抱え上げられながらあがったり、電車乗車時にホームと電車間の段差につまずき転びそうになったりしたことがありました。
でも、今ではほとんどの駅にエレベータが設置され、電車乗車時には駅員さんがスロープを用意してくれてスムーズに乗車できます。
そのお陰で、今まで行けなかった場所に行けるようになるなど行動範囲が広がり、出かけることが楽しいと思えるようになりました。
駅に置かれるようになったスロープも福祉用具の一つですね。

今回は福祉機器展で見た福祉用具の中で、これはいいなと思ったものを紹介したいと思います。


□ハンディグリップ HG-001

http://www.unitrend.co.jp/products/brand/handy/handy.html (ユニトレンド株式会社)

何かに捕まって座位を保持したい場所に、平らな場所があれば取り付けることが出来る持ち運び可能なグリップです。
特徴として、このグリップは吸盤で取り付けるタイプなので、穴を開けてネジで締めて固定するというようなことが必要ありません。
例えば、お風呂の浴槽に入った時に、浮力で体がずれそうになったりしますが、これがあれば浴室のタイルに取り付けて掴まることが出来ます。
又、車等に乗っている時、ブレーキやカーブを曲がる際体が振られてしまう時がありますが、これを車窓に取り付けて掴まることで、座位が保持しやすくなります。 簡単に取り外しができるので、外出の際に持っていると、いざというときに使えて便利だなと思いました。

□ジェルトロン 車いすクッション

http://geltron.jp/?mode=cate&cbid=1153872&csid=2(株式会社パシフィックウエーブ)

  体圧の分散と振動の吸収性を考えたクッションです。
触ってみたところグミのような柔らかさでしたが、それにより体圧はしっかり分散できそうなクッションでした。
又、長時間クッションを使っていると蒸れが気になりますが、通気性の良い素材を使って蒸れにくくなっているとのことです、
車いすに乗っている人にとって気をつけなければならないのが褥瘡であり、それを防ぐためにクッションは重要です。
いろんなクッションを試しながら自分に合うものを探しますが、そのクッションの中の一つの選択候補になると思いました。

□JWX-1 電動車いす

http://www.yamaha-motor.co.jp/wheelchair/lineup/jwx1/(ヤマハ発動機株式会社)

手動の車いすを電動車いすに変えることが出来る車いす用簡易電動ユニットです。
(※ユニットを取り付けられない車いすもあります)
最近ではこのユニットを使用している方が増えてきました。
この車いすの利点の一つが、電動車いすでありながら折りたたみが出来ること。
電動車いすは基本折りたたみが出来なかったり、折りたたみが出来ても大変時間と手間が必要だったりします。
しかし、JWX-1の場合、手動車椅子に電動ユニットを取り付けているだけなので、簡単に折りたたむことが出来ます。
その為、外出先でタクシーに車いすを積んで移動することが出来るので、非常に便利だと思いました。
最近では、JWX-1を標準装備した車いすを販売しているメーカーもあります。



国際福祉機器展では本当に多くの福祉用具等が展示されていました。
そして、昔よりも品質が良く便利なものが増えた気がします。
それだけ、各メーカーが福祉用具に注目し力を注いでいるのだと思います。
一つの福祉用具がバリアフリーの一役を担い、それを利用する人の生活を豊かにしていきます。
福祉用具というのはそういった意味で、体の不自由な人の生活においてにとても重要なものだとあらためて思いました。
(TA)