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コラム vol.98 2015.5 発行

<第98回>「人を動かす」読書感想文



今回のコラムは、YKさんの書かれた「人を動かす」デール・カーネギー著の読書感想文を掲載させていただきました。YKさんは自立生活を始めて2年が経とうとしているPAMのユーザー・スタッフです。現在は読書を通して生活の向上に努力されており、将来が期待される人です。
そんなYKさんの未来への不安と希望のこもった読書感想文をお楽しみください!

この著書の原書は、1936年に初版が発行され、1981年の改訂版が出るまでに、世界で1500万部売り上げているそうです。ヒューマン・リレーションズの分野では、現代の古典とも呼ぶべき位置を占め、万人必読の書となっているそうです。
私が尊敬している車椅子ユーザーの方からこの著書を教えていただきました。ヘルパーさんにも読んでいる方がいました。やはり良い本であるとのことで、ページ数が多いですが、チャレンジしてみました。

pamcafeフライヤー しかし、途中何度も挫折しそうでした…。一つの項目について過去の偉人を例に数個の事例をあげていき、こうであると語るのですが、それで終わらず、またさらに過去の偉人の事例を数個あげていきます。だんだん読み疲れてきてしまうのですが、一つの事例の話とは違い説得力が絶大だと思いました。デール・カーネギー氏は、存命中、たゆまず改訂を加えていったそうです。そしてこのような長編になっていったのでしょう。読み終えることは本が苦手な私にはとてもしんどかったのですが、読み終えた後の達成感、充実感は、まるで山登りをやり遂げたかのようなもので、読んでよかったと思うことができました。特に私が学ぶべき点だと思ったところをあげてみたいと思います。

常に相手の立場に身を置き、批判も非難もしない、苦情も言わないなど相手を理解しようとすることから始める。誰にでも長所があり、他者から認めてもらいたいと思っているので、相手をほめ、相手に重要感(自分を価値ある存在だと認める)をもってもらうことが原則だとのことでした。確かにそうですね。私も他者から認められたい気持ちはありますから言っていることはわかります。今まではなかなかできなかったけれど、実践していきたいと改めて思いました。
人を説得したいならば、議論はさけるべきだ。例え自分が議論に勝ったとしても、相手の意見を変えることはできない。損な議論は避け、相手がイエスと答えやすい質問から始め、心から共感を寄せ、相手の良心に訴えかけると、自然と議論をしなくても相手を説得することができるそうです。何という素晴らしいテクニックでしょうか。人の心までも操ってしまうのですね。今までなぜ失敗ばかりしてきたのかが、わかりました…。いつかこの素晴らしいテクニックを使いこなし、色々な人々との交渉に役立てたいと思います。
これらの例はほんの一部に過ぎません。今まで人間関係に苦労し続けてきた方に是非読んでいただきたい一冊です。今まで苦労してきた私が薦めるのですから、絶対に役立ちますよ?変わりたいと思うならば是非! (YK)